いつもご愛読ありがとうございます、芝田荘です!
日本には、様々な血統の犬達がおり、犬種によって、所属団体が異なってきます。私達芝田荘も柴犬の取扱いをしていることから、日本犬保存会の会員でもあり、血統書の管理をして頂いてます。その上で、私達が賛成だの反対だのという立場では無い事を予めご理解下さい。しかし一方でオーナーの皆さんからは、この8週齢規制の除外について意見を求められることがありました。芝田荘として、自分達の考え方や思いも含めて、キチンとお伝えすべきだと思い本日に至りました。
年齢的な規制よりも大切な事とは?
私達の結論としては、
生活環境の整備
- 食事管理 – 個体に合う良質なフードを与えているか?
- 衛生管理 – 犬舎内が3S(整理、整頓、清潔)に保たれているか?
- 飼育管理 – 散歩や遊ばせるスペースがあるか?
親犬や兄弟達とコミュニケーション
- 新生子期 – 母親からミルクをはじめ、愛情を受けさせているか?
- 移行期 – 母犬から噛む事が痛いと認識させているか?
- 感受期 – 親兄弟達をはじめ他の犬達と遊んでやられて、犬としての社会性を学ばせているか?
人との触れ合いやコミュニケーション
- スキンシップ – 人への警戒心を解く→どこを触っても嫌がらないように出来ているか?
- 躾 – トイレ、甘嚙み、お散歩等が出来ているか?
- コマンドの認識 – お座れ、待て、伏せ、呼び戻し→人とのコミュニケーションが出来るか?
上記の3要素がバランス良く守られていなければ、いくら年齢的な規制をしても、個体差はありますが、子犬の性格形成や行動から健康面に至るまで、十分に満たす事が出来ないと思います。
この8週齢の頃は、子犬として一番可愛い時期であり、感受性の高い時期でもあります。人間に例えると幼稚園に入った位かと思います。だからこそ芝田荘では、ちょうど年長を卒業出来る時期にお引渡しがベストという考えから、11〜12週齢になってしまいますし、子犬にとって本当に必要なケアー期間であると考えてます。子犬を飼われる方々には、色んな思いがあるとは思いますが、この可愛い時期だからこそ、キチンとしたケアーをすることで、一生涯愛犬としてパートナーとして付き合う事が出来ると思います。
最後に、ブリーダーといったら、多頭飼崩壊や拝金主義といった、マイナスのイメージがTVやSNSを通じて発信されている現実に悔しさしかありません。一方で、衝動買いやモノとして考えているオーナー予備軍の方々がいるから、無くならない事実も見逃してはいけないと思います。犬関連の仕事に従事している人間として、法律や規制の遵守だけで議論されるのではなく、倫理や道徳的観点から、犬にとって何がベストかを考えていきたいと思います。
芝田荘では、まだまだ改善しなくてはならないことがありますし、もっともっと柴犬達にとって、住みやすい環境を作ってあげたいと考えてます。また今後は、更なる良質な柴犬の入舎を控え、保健所のご指導を賜りながら、令和に相応しい柴犬ブリーダーとして成長していければと思っている所存です。
以上、芝田荘でした。